リバランス時の為替変動について

私は国内外の株式・債券・オルタナティブ等の資産を円評価で所有比率を決めて分散投資しています。リバランスする際も円評価基準でリバランスしているのですが、果たしてこのままでいいのだろうか、ドル評価基準でリバランスした方がいいのではないかと疑念が湧きましたので検証してみました。

投資スタイル

私の投資スタイルは、安いものを買うということを基本方針としています。株式と債券は負の相関があると言われており、株価が上がれば債券価格が下がり、債券価格が上がれば、株価が下がる関係があります。はじめに株と債券のそれぞれを何%所有すると決めておくと、リバランスするときに自動的に安いものを買うことになります。例えば、株を80%、債券を20%と設定すると、株価が上がって所有比率が90%になると、債券価格が下がって10%になるので、リバランス時に安い債券を買って、株80%、債券20%に戻す訳です。

前提条件

  • 総資産1,000,000円
  • 1ドル=125円
  • 総資産の80%を株(ドル)、20%を債券(円)で所有
  • 株:6,400ドル(800,000円)、債券:200,000円

円安(1ドル=150円)になった場合

円基準によるリバランス時

株=6,400ドル×150円=960,000円
債券=200,000円
合計=1,160,000円

リバランス
株=1,160,000×80%=928,000円(△32,000円)
債券=1,160,000×20%=232,000円(+32,000円)

ドル基準によるリバランス時

株=6,400ドル
債券=200,000円÷150円=1,333ドル
合計=7,733ドル

リバランス
株=7,733ドル×80%=6,186ドル(△214ドル)
債券=7,733ドル×20%=1,547ドル(+214ドル)

円高(1ドル=100円)になった場合

円基準によるリバランス時

株=6,400ドル×100円=640,000円
債券=200,000円
合計=840,000円

リバランス
株=840,000円×80%=672,000円(+32,000円)
債券=840,000円×20%=168,000円(△32,000円)

ドル基準によるリバランス時

株=6,400ドル
債券=200,000円÷100円=2,000ドル
合計=8,400ドル

リバランス
株=8,400ドル×80%=6,720ドル(+320ドル)
債券=8,400ドル×20%=1,680ドル(△320ドル)

まとめ

円基準でリバランスしようが、ドル基準でリバランスしようが、円が安くなれば、円を買ってリバランスし、円が高くなれば、ドルを買ってリバランスすることが分かりました。今まで通り円基準でリバランスしてもなんの問題もなく、安い通貨を買うことでリバランスができるという、私の投資方針と合致する満足のいく結果となりました。

   

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