固定資産を購入するとき、送料がかかった場合の仕訳を問う問題がよく出されます。
送料だから発送費で仕訳をきりいつも間違えるのですが、正解は送料は固定資産の価格に含めます。会計基準で、取得にかかる付随費用は、固定資産の取得価格に含めるとされているからです。
送料を費用処理してもいいじゃないかと思いたくもなるのですが、海外から商品を輸入した場合とか、大きな機械設備を据え付けた場合、結構な付随費用がかかってきます。それを費用処理してしまうというのは、やはり違うと思います。固定資産の価格に含めて、償却していくべきものだと思います。
固定資産を取得して使用するまでにかかる費用はすべて取得価格に含める、そういう意味で文字通り「取得価格(取得原価)」なのです。
例題では固定資産の取得にかかった送料が数千円みたいな問題があり、金額が小さいですし、うっかり発送費で処理してしまいがちですが、気を付けなければいけませんね。